月刊裏ダイバー

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海洋冒険家・白石さんが教えてくれたこと

≫表ダイバーはP84ページ「海洋冒険家 白石康次郎 沖縄で潜る」です

編集部:永嶋 奏子

ボートに乗り込み、これからポイントまで2時間のクルージング。……と白石さん、デッキで遠くを見て笑いながら「僕ね、船酔いするんですよ〜」。レースでは最初の数日が辛いのだとか。その後は慣れるそうです。船酔いは相当辛いものですよね、それでも世界一周のためにはうまく付き合うしかありません。
じつはご自身の著書に、船酔い対策の秘技が書かれておりました。文春文庫の『七つの海を越えて』です。なるほど、辛いことも楽しみに変えてしまう、そのパワーに感動です。試してみようと思います。

水面を見上げていた白石さん。「クジラってこんな気持ちなのかな〜」と思っていたんだそうです。白石さんのクジラとの出会い、じつはこんなエピソードを教えてくれました。
「南氷洋で突然ヨットが止まった。あれ〜と思って窓を見てみると、右舷の窓にフジツボの付いた黒い物体が見えた。左舷の窓から尾びれが見えて、パッシャーンって水面を叩いてたんだ。なんとクジラだったんだよ!! クジラがヨットに気付かなくて、真横からぶつかっちゃったの。結局、逃げていくときに舵を半分折られちゃった」
洋上を航行中にぶつかると、不意に急ブレーキがかかった状態になるのでとても危険なんだそうです。ホエールウォッチングはともかく、こんな遭遇は聞いたことがありません

洋上ランチの後、うれしいデザートが。パッションフルーツです。「うわっ、美味しいね〜!ヨットレースでは生の野菜とかフルーツとか持っていけないし、用意しても期限もあるでしょ。だから貴重だし大切に食べるんだよ」と白石さん。そうですね、洋上で食べられるなんて、ありがたいことです。それにしてもいい笑顔です〜!

荷揚げや自分のできることは何でも率先して手伝う白石さん。ご一緒して感じた “シーマンシップ”に、はっとさせられることもありました。世界一周するヨットレースでは、誰かのヨットが危険になったとき、近くのヨットが助けにいくそうです。同じ海を渡るクルーたちは、よきライバルであり、また最高の仲間。その意識や絆も強いんですね。

 

<スイミー>のオーナー山口さんとゲストと。ちょっぴり曇天でも和気あいあい楽しいクルージングです
<スイミー>のオーナー山口さんとゲストと。ちょっぴり曇天でも和気あいあい楽しいクルージングです

白石さんのスーツがとてもかっこいい。‘00年トンガ<キャメルトロフィー>レースの、想い出のスーツだそうです
白石さんのスーツがとてもかっこいい。‘00年トンガ<キャメルトロフィー>レースの、想い出のスーツだそうです

クジラの気持ちになってみる。こんなふうに水面を見上げているのか……!?
クジラの気持ちになってみる。こんなふうに水面を見上げているのか……!?

パッションフルーツで〜す。白石さんの笑顔がまぶしいっ!
パッションフルーツで〜す。白石さんの笑顔がまぶしいっ!

みんなでパシャリ。誕生日記念ダイブの方もいらっしゃいました〜! おめでとうございます。あれ、一人足りない!?
みんなでパシャリ。誕生日記念ダイブの方もいらっしゃいました〜! おめでとうございます。あれ、一人足りない!?

……と思ったらオーナー自ら撮影中でした〜(笑)「こんな賑やかなダイビングは初めてで楽しい!」と白石さん
……と思ったらオーナー自ら撮影中でした〜(笑)「こんな賑やかなダイビングは初めてで楽しい!」と白石さん

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