生きた化石に迫る新刊「シーラカンスの謎」
魚の図鑑などでも“生きた化石”として紹介されているシーラカンス。
「名前は知っているけど、どんな生き物かは知らない」という人が多い。
シーラカンスは、約4億年前からその姿をほとんど変えておらず、
四足動物の足に似た構造の特別なヒレを持っているため、
魚から陸上動物への進化の謎を解くための重要なカギを握っていると注目されている。
最近では、CTスキャンでの撮影やDNAのゲノム解析による研究なども行われ、
その謎が明らかにされつつある。
本書は、生態や体のしくみについての新しい知見や最新の研究成果を紹介して、
シーラカンスがまるごとわかる内容。
著者は、インドネシアシーラカンスの生体撮影や世界で初めて稚魚の撮影に成功した
アクアマリンふくしまのメンバーで、現地調査や撮影秘話なども紹介している。
「シーラカンスの謎 」
著: 安部 義孝、岩田 雅光
出版:誠文堂新光社
ページ数: 144
定価:本体 1,500 円+税