3月9日 日本ベントス学会公開シンポジウム「有明海・諌早湾」
3月9日 長崎市で日本ベントス学会公開シンポジウム
「有明海・諌早湾」が開催される。
干潟生物の宝庫だった諫早湾が閉め切られてから16年。
有明海奥部では赤潮や海底の貧酸素化の問題が拡大し、
淡水化した調整池では有毒アオコが発生している。
干拓事業による漁業被害を認めた判決が確定し、諫早湾の復元への道が開かれた。
その意義を生物学の視点から論じる。環境復元による地域再生の具体例も紹介する。
日本ベントス学会公開シンポジウム
有明海・諌早湾(いさはやわん):
日本初の大規模な環境復元の意義
日時:2013年3月9日(土) 13:30〜16:30
会場:長崎原爆資料館平和会館ホール
長崎市平野町7-8 (電話:095-844-1231)
JR長崎駅から市内電車「赤迫」行で「浜口町」下車。
参加費: 無料
プログラム
有明海の諌早湾とはどんなところか
佐藤正典(鹿児島大学)
有明海奥部で進行している環境悪化
堤裕昭(熊本県立大学)
淡水化した調整池における有毒アオコの増殖
高橋徹(熊本保健科学大学)
調整池でのユスリカ大発生と汽水域生態系の消失
桃下大・縄田とよか(諫早湾の海辺の生き物研究会)
開門確定判決の履行を巡る諸問題
堀良一(弁護士)
諫早湾の未来を考える:環境復元による地域再生の3つの例
(1)三重県英虞湾:沿岸遊休地の干潟再生による地域再生
国分秀樹(三重県水産研究所)
(2)宮城県気仙沼の舞根湾:巨大津波と地震が蘇らせた干潟に学ぶ未来創生
田中克(京都大学名誉教授)
(3)韓国順天市:干潟保全政策による地域の活性化
佐藤正典 (鹿児島大学)
コメント:田北徹(長崎大学名誉教授)ほか
主催:日本ベントス学会自然環境保全委員会
後援:日本生態学会自然保護専門委員会、日本魚類学会、日本鳥学会鳥類保護委員会
問い合わせ先/099-285-8169(佐藤)
e-mail: sato@sci.kagoshima-u.ac.jp