尾崎たまき写真展「ゼロへの挑戦 — 熊本市動物愛護センター、あきらめない10年 —」
月刊ダイバー本誌でもおなじみのの写真家・尾崎たまき氏が、
動物殺処分ゼロへ向けた熊本市動物愛護センターの前向きな取り組みを追った写真展。
あまり広く知られていない現実と動物愛護センター職員の想いが伝わる写真展だ。
【写真展について尾崎たまき氏より】
家族の一員として私たちを癒し、心の支えとなっているペットたち。
現在、日本国内での犬猫の飼育頭数は、約2100万頭以上にのぼります。
そのなかで迷子や捨てられてしまう犬猫は年間約27万頭。
そのうち約23万頭もの犬や猫が日々殺処分されている
悲しい現実があることを、あまり知られていません。
各自治体の動物愛護センターで、週に1〜2回行なわれている殺処分。
いい加減な飼い主の尻拭いを行政がおこなっているのです。
このような不幸な動物たちを減らすには、“飼い主ひとりひとりが、
最後まで愛情をもって面倒を見ること“このことに尽きるのです。
しかしながら殺処分は、変わらず続いています。
それに目を背け続ける自治体、仕方がないとあきらめてしまう自治体、
なんとかしなければと前向きに考える自治体とさまざまです。
そこにひとつの自治体が立ち上がりました。
「動物が好きで獣医師になったのに、もう殺処分の仕事は嫌だ!」
と行動を起こした熊本市動物愛護センターの職員の人たちです。
彼らは自ら「殺処分ゼロ」のスローガンを掲げ、
2000年には年間693頭の殺処分数で生存率はわずか24%ほどだったのが、
現在では生存率は90%を越え、殺処分率は3%になったのです。
全国でもこのような自治体は他にないでしょう。
殺処分ゼロへ向けた熊本市動物愛護センターの取り組みを、
多くの自治体に賛同していただければ、
日本の動物愛護の未来は明るいものとなるはずです。
そして、殺処分ゼロへ向けた職員の想いとともに、
いま自分に何ができるのかを考えるきっかけになれば幸いです。
【詳細】
日 程:8月21日(火)から9月30日(日)
9時~19時(ただし最終日は17時まで)
場 所 :汐留メディアタワー3階 ギャラリーウオーク
(新交通ゆりかもめ汐留駅改札口左手すぐそば)
会期中無休 入場無料