中村征夫写真展 -東京の海ー
東京のGALLERY A4 では、2012 年7 月5 日(木)から8 月9 日(木)まで、「中村征夫写真展-東京の海ー」を開催する。
ライフワークの東京湾をはじめ、水俣湾、諫早湾など、人と海との関係や、
「命」を基本姿勢に取り組む報道写真家でもある中村征夫さんの写真の中から、
「東京の海」にスポットを当てた写真を紹介。
江戸時代以前の東京は入江に囲まれた水際都市だった。現在は都市化が進み、身近にあった水辺もすっかり遠い存在になってしまったが、中村征夫氏は30 年以上も東京湾の写真を撮り、その変遷を見守り続けている。
中村氏の写真は、都市化が進み、高度経済成長期の影でヘドロにまみれ、汚染された海に、少しずつ、生物が帰ってきている様子を伝えている。近年は、温暖化の影響で熱帯魚が現れることもあるそうだ。
3.11 の大震災で私たちは、大いなる地球の胎動の中に共に生かされ、その変動帯からの恵みを得ていることにあらためて気付かされたはずだ。その地球の大部分、70%は海なのだ。中村征夫氏の写真をじっくり観ていると、空き缶を住み家にするヤドカリ、コンクリートから、にょっきり顔を出すアカハタ、大きく口をあけるボロカサゴ、どれも地上の変動など、我知らじ、とたくましく生きている姿がうかがえる。
観る人は、ひょうきんでたくましい魚たちが生きる海の魅力を知る一方で、陸上の人の暮らしの勝手を知るのだ。私たちは、眼前の暮らしの快適さのみで、見えない多くの世界を忘れていないだろうか、、、と。
高度経済成長期を経て、人が捨て続けた海に沈むヘドロや環境汚水は、やがて循環し、人間のもとに帰ってくるだろう。30 年に渡る東京湾の水中写真を撮り続けた中村氏の写真からは、たくさんの問いが聞こえてくる。夏休みの時期に重ね多くの子ども達にも見てもらい、たくさんの発見をしてもらいたいという願いが込められた企画展であると同時に、地球全体のこと、生き物みんなのことも一緒に考える機会になるのでは。
■企画概要
展覧会名:中村征夫写真展-東京の海―
会 期:2012 年7 月5 日(木)~ 2012 年8 月9 日(木)
会 場:Gallery A4 ( ギャラリーエークワッド)
〒136-0075 東京都江東区新砂1 丁目1-1 竹中工務店東京本店1F
開館時間:10:00 ~18:00(最終日は17:00 まで)
休館日:日曜日・祝日
入場料:無料
主 催 :公益財団法人竹中育英会
共 催 :一般財団法人ギャラリーエークワッド
お問合せ:ギャラリーエークワッド事務局 担当:岡部三知代 03-6660-6011
E-mail :m.okabe@a-quad.jp
Gallery A4 公式サイト:http://www.a-quad.jp/
■イベント
・トークショー「中村征夫、海への想い」
秋田出身の中村征夫氏と同郷の文化放送アナウンサー石川真紀さんを聞き手にお迎えし
中村氏の海への想いを語っていただきます。
日 程:2012 年7 月13 日(金) 18:30 -20:30
講 師:中村征夫(写真家)
聞き手 :石川真紀(文化放送アナウンサー)
会 場:㈱竹中工務店東京本店2 階ABホール(東京都江東区新砂1-1-1)
定 員:200 名(先着順)
参加費 :無料
申込方法:HP の申込フォームより申込(http://www.a-quad.jp)
※申込が完了すると、すぐに完了メール(自動返信)が送られます。
これで受付完了となります。受講票はございません。
申込期間:5/15(火)~ 7/10(火)17:00 まで
■スライドトーク
・中村征夫氏に写真を観ながら楽しく分かりやすくお話していただきます。
親子で楽しんでいただけるイベントです。
ぜひ、お子様とご一緒にお申込みください。
日 程:2012 年7 月7 日(土) 13:00 -15:00
講 師:中村征夫(写真家)
聞き手:川北 英(ギャラリーエークワッド館長)
会 場:㈱竹中工務店東京本店2 階ABホール(東京都江東区新砂1-1-1)
定 員:200 名(先着順)
参加費 :無料
申込方法:HP の申込フォームより申込(http://www.a-quad.jp)
(親子参加など、複数でお申し込みの場合、備考欄に同伴者の氏名、年齢をご入力ください)
※申込が完了すると、すぐに完了メール(自動返信)が送られます。
これで受付完了となります。受講票はございません。
申込期間:5/15(火)~ 7/6(金)17:00 まで
■東京湾の写真